最近はもっぱら水草の生育のことばかり考えてしまいます。
水草が欲しくなることもたびたびあるので、
自宅近辺の採集可能な水草の自生地をWebや資料で時々調べることがあります。
自宅から一番近い(300m)川ではヤナギモが自生していますが、
資料によると近くの別の水辺では沈水植物のホザキノフサモが
自生しているとの記録があります。
このホザキノフサモ自生地を自分の目で確認したいと前から思っていたところ、
三男の保育園参観のため会社を休んだ5/23の午後に時間が余ったので、
この時間を使って初めてこの水草の自生地へ探索に行きました。
ミズハコベ 2012年5月23日 |
地図で確認して車を走らせること10分弱、
あっという間に目的の水辺に着いてしまいました。
こんなにも自宅から近いことに少々驚きながらも、
着いてまず目に入ったのは川底に密生するミズハコベです。
ミズハコベ 2012年5月23日 |
地図では分からなかったのですが、
この水辺は両岸と川底がコンクリートで固められた三面護岸の水路で、
水深は15cm位と浅いですが、水の流れは速いです。
ミズハコベと言えば湧水起源の水辺に自生すると言われていますが、
ここの水路の源流は湧水なのでしょうか?
(後で地図で見ると、ここの源流は我が家から僅か1,500mの距離でした・・・。)
このミズハコベの群生の中に濃緑色に長く靡く水草も見えます。
少し近づいて撮ってみると・・・、
エビモとミズハコベ 2012年5月23日 |
なんとエビモでした。
事前に調べた資料ではエビモ自生の情報が無かったので、
最初に見た時は驚きましたが、ミズハコベが自生するくらい綺麗な水が流れているならば、
エビモの自生は特別なことでもないと思います。
エビモとミズハコベ 2012年5月23日 |
ここのエビモはミズハコベの群生に混じってあちこち点在していました。
エビモといえば、湖沼に生育するものは夏季に殖芽を形成して
枯れてしまうことで知られていますが、
ここのエビモは流水中のものだから通年枯れないのでしょうか。
コイ 2012年5月23日 |
水草の写真を撮っていたら、何尾かコイが泳いでいました。
一方の個体がもう一方の個体を追尾して軽くバシャバシャと音を立てて、
産卵を促しているような行動も見られました。
ひょっとしたらここの水草帯はコイにとって求愛の場所なのかもしれません。
ミズハコベとエビモ(下)とミクリ類?(中央) 2012年5月23日 |
3種類の水草が写るように撮ってみました。このアングルでは良く分からないですが、
ミズハコベは水中では細長い沈水葉、水面近くでは気中葉を広げていました。中央の長い葉の水草(ミクリ類?)は、この水路では個体数が非常に少なかったです。
採集して葉の形を確かめれば判るかもしれなかったのですが、
個体数が僅かだったのを考慮して実行しませんでした。
ホザキノフサモ 2012年5月23日 |
しばらくして、やっとホザキノフサモを見つけました。
でも資料の内容と照らし合わせると肩透かしなほど少数で、
あまりに存在感が無かったです。
写真のように水路中央に生える群生もありましたが、
多くは護岸の麓で目立たないように群生を形成してました。
季節的な要因もあるのでしょうか。
カワゴケ類 2012年5月23日 |
最後に撮ったのはカワゴケ類です。
未同定ですが、ひょっとしたらクロカワゴケかもしれません。
エビモやミズハコベなどの水草の根元に隠れるように絡みついているものが多くて、
水上からの目視では見落としてしまいそうな水草ですが、
丹念に探したら写真のような群生のものもありました。
今回の水草探索は、護岸の上からタモ網で少量の水草を採集したものの、
水路の中には立ち入りませんでした。
コイ以外の魚影が目視で確認できなかったのが単純な理由なのですが、
この水路の川下は大きな水域に繋がっていて、
夏季になればそこから魚も遡上して来ると思いますので、
今年の夏頃にはもう一度この水路を訪れようと思っています。
そしてその時はぜひこれら水草を背景に魚の水中写真を撮りたいです。
父が水草を欲しがっているのですが
返信削除場所を教えて頂けますでしょうか?
申し訳ありませんが、
返信削除生息地保護の観点から場所は公表できません。
悪しからずご了承下さい。
そうですか残念です
返信削除