最近はケンミジンコが発生するなど極めて良好な状態でしたが、
6/3にリセットしました。
リセットの理由は下記3点です。
1)底床の質感(珪砂)が気に入らない
2)水草をしっかり育てたい
3)居間の水槽なので日淡魚レイアウトとして少しは気を使いたい
一番大きな理由は1)ですが、これは水槽立ち上げ時から実はずっと不満でした。
珪砂をベースに大磯を混ぜた3~6mm位の大きさの砂利を使っていたのですが、
この珪砂の色が明るすぎるため水槽全体にシマリが無く、質感がとても不自然でした。
また2)と3)については従来は大量のオオカナダモを無造作に入れていましたが、
成長が早い分だけ代謝も良すぎて枯れ草が大量に出るので、
水槽の中が浮遊物が多くて鑑賞に堪えませんでした。
以前と比べて野生の水草(在来種)を採集できる手段も広がったので、
オオカナダモに固執する必要が無くなったのも大きな理由の一つです。
そしてリセットをする数週間前には、
従来のオオカナダモ等の不要な水草を処分して照明を追加設置し、
以前から不定期に採集していた水草の他に
5/23の水辺探索で採集したホザキノフサモなどを加えて試しに生育するなどして、
小川をイメージした新しいレイアウトが頭の中で徐々に固まってきました。
リセット後の我が家の水槽です。
水草の配置が下手なのが今後の改善点ですが、
底床は、大磯でも珪砂でもなく、川底を再現できる質感の礫を使用しました。
その礫のサイズも大小を混ぜることによって自然な感じとなるように工夫し、
イメージしていた通りのとても良い雰囲気の底床になりました。
ちなみにこの写真では撮影用に水槽背面に黒いバックスクリーンを使いましたが、
普段は何も貼らずに南側の明るい窓際で太陽光が燦々と降り注いでいます。
リセット前と設備と生体が若干違うので、備忘録的に状況を書いておきます。
現在の飼育の状況(2012年6月7日現在)
~生体~
魚類
■タモロコ
■トウヨシノボリ
■モツゴ
水草
■セキショウモ
■エビモ
■ホザキノフサモ
■キクモ
■カワゴケ類
貝類
■ヒメタニシ
■マシジミ類
生体は近所や周辺の水辺(すべて千葉県北総)で採集したものだけです。
本当は底床もその採集地域のものにしたいところですが、底面ろ過のため、
まとまった量で適した砂利を見つけるが難しいです。
リセット前はスゴモロコとドジョウがいましたが、
スゴモロコはリセット中に死亡、ドジョウは底荒らしのため隔離しました。
従来入れていたオオカナダモのほか、ミズワラビ、アオウキクサ、アカウキクサもリセット前に既に除去しています。
また水草は上記以外に数株のヤナギモを5月から実験的に入れてますが、
今まで一度も生育に成功したことがなく、
リセット前のケンミジンコが発生する条件下でも既に大部分が消失しました。
タモロコによる食害も見受けられるので、
おそらくこのままだと完全に無くなると思います。
マシジミ類(タイワンシジミの可能性大)は、
昨年11月にヒーターを初めて可動させた時に多くが死亡してしまいました。
現在残っているのは3年近く生きている2個体のみですが、あまり元気がないです。
でも今までこれだけいい加減な管理の室内の水槽で
二枚貝が3年近く生きて行けたのなら、御の字かもしれません。
しばらくしたらまた採集して追加しようと思います。
~設備~
Tetla RG-60 60cm
■水槽台
ニッソー アクアリウムキャビネット クラブ600 H-L
■光源
【太陽光】直接光:約2~6時間 + 間接光:約4時間/日(晴天時。季節により変動)
【照明1】アクアシステム アクシーイオン600i ホワイト
【照明2】ゼンスイ LEDランプ 60cmホワイト
【タイマー】カスタム ウィークリータイマー(8:00~16:00の8時間ON)■濾過
【底面ろ過】コトブキ ボトムインフィルター600
【エアポンプ】水心SSPP-2S
【底床】礫Sサイズ17kg + 礫Lサイズ1kg + その他レイアウト石1kg
■加温装置
【ヒーター】ニッソー パワーセーフプロ200W
【サーモスタット】ニッソー シーパレックス300 (20℃に設定)
【ヒーターカバー】ニッソー ネオヒーターカバー
■冷却装置
【ファン】ニッソー ぴたっとファンM
テトラミン/テトラフィン(2日に1回)
冷凍赤虫(2ヶ月に1回)
設備は、照明を一つ追加のほかに、夏対策として冷却ファンを購入しました。
底床がまだ立ち上げたばかりのためにこなれてないので、
今まで根付いていた水草がまたしっかり根付くか心配です。
今後の生体追加については、
夏季に近所で採集できるトウヨシノボリやキクモを適宜入れることと、
久しぶりにヒガシシマドジョウも飼育したいと考えています。
ヒガシシマドジョウは2011年の夏に川で水中撮影をしているのですが、
採集や飼育は気付いたら6年以上もしてませんでした。
今からいつ水辺探索しようかと思案中です。
あいざわさんおはようございます。
返信削除色々忙しくてあまり投稿できませんが、たまに投稿します。
水草もやられてたんですね。日本産水草は経験から高水温に弱い種類が多いのでこれからが大変だと思います。
実は私もヤナギモを栽培してますが、うまくいってません。過去の栽培はうまくいってたのですが、何が原因か特定中です。
あいざわさんの場合底面フィルターとの事で肥料は必要ないのですが、観賞魚用園芸用の安価な物でも構いませんので微量元素を追加すると何らかの効果あるのではと思います。
太陽光を当てられるという事で、苔対策が必要になるのではという事で、ヌマエビ類あるいはオイカワの稚魚を入れると効果あると思います。でもヌマエビはトウヨシノボリに食べられてしまいますね。
カモンバの生えてる水路に一緒に行った事がなつかしいですね。
サレンダーさん、こんにちは。
返信削除サレンダーさんのコメントが上手く表示されない設定になっていたので、
設定を直しました。すみません。
今まで飼育の主体はあくまで魚で
(この魚飼育すらやめていた時期も長かったですが)、
水草は従属的な扱いだったのですが、
ここ最近になって魚と水草が対等の扱いになりました。
家や庭で観葉植物や果実などを育てているのが刺激になっているのかも・・。
夏の高水温は僕もかなり懸念していて、
昨夏を経験していない今年追加した水草については、
いくつかダメになるかもと覚悟しています。
今のところ水温を下げる方法としては
ファンを使うことしか考えてないのですが、
なんとかこれで乗り切れればと思います。
微量元素については、だいぶ前の事ですが、カリウムを意識して
園芸用のものを使って飼育していた事もあったのですが、
加減が自分には難しくて面倒だったので結局使わなくなってしまいました。
以前から水槽に入れているキクモや、
生育して時間が経っているセキショウモに限って言えば、
特に何も添加せずに元気に今に至っています。
もし必要であればまた考えてみたいと思います。
苔対策についてですが、
僕の水槽はフタをしないオープンアクアリウムのため、
オイカワやヌマエビは入れられないのですが、
今まで真夏でも苔で悩んだことが無いんです。
2009年から太陽光が当たる環境下でこの水槽で飼育してますが、
これまで冷却ファン無しの高水温の夏でも
あまり苔の被害にあわなかったのは、
同居しているシジミが良い影響を与えているのかもしれません。
今生育しているホザキノフサモも、
藍藻類に対しての増殖抑制効果もあるようなので、
今年の夏はどんな感じで乗り切れるのか楽しみではあります。
こんばんは。
返信削除水草もある意味観葉植物かもしれませんね。
微量元素と書きましたが、要は植物の活性液です。私の使ってるのは液体タイプです。カリウムのを使うとは通ですね。バクテリアの活性化や高水温対策目的でも使えます。リセットした時などいいのではと思います。あと産卵誘発の効果もあるのではと思います。
冷却ファンを使ってれば日本産水草も夏を乗り切った記憶あります。キクモ、セキショウモ(国外の改良品種ではありますが)は高水温に比較的強かった記憶があります。ただエビモは高水温塩分ともに弱く今色々てを焼いてます。
苔で悩んだ事ないとはうらやましいです。そうですかシジミとホザキノフサモですか。参考にします。
そういえばヒガシシマドジョウの繁殖に成功したのってあいざわさんでしたよね。うちのヒガシシマドジョウは丸々太ってますが産卵の気配もないです。
サレンダーさん、コメントの表示設定を直したのに、何故だかサレンダーさんのコメントが即表示できない状態に戻ってます。ホントにすみません。
返信削除リセットした時の植物の活性液は少しは考えたのですが、でもそこまでしなくても良いかなと思って何も添加しませんでした。そこらへんは結構いい加減かもしれません。産卵誘発の効果があるとは面白いですね。
エビモは、ずいぶん前の事ですが止水域で採集したものを生育したことがあったのですが、夏になって全部枯れてしまったので(その当時は越夏芽を形成するという事を知りませんでした)、今でも生育しづらい水草という印象を抱いているのですが、今回生育しているのは流水域で採集した個体なので、冷却ファンで高水温を乗り切ればひょっとしたら・・という淡い期待を抱いています。
ヒガシシマドジョウの産卵のこと憶えていらしたのですね、懐かしい。。あの時の稚魚の写真を探してみたものの残念ながら見つかりませんでした。もう10年位前のことだったでしょうか・・・。
ヒガシシマドジョウの産卵は、別に成功したという訳でなくて、ただ単に偶然です。あの当時の水槽環境は、上部ろ過の90cm水槽(たぶん)で底床は礫や石を混ぜた川砂で、ウグイやオイカワなどを入れた川中流域を意識したレイアウトだったと思います。水草は一切入れてなかったので、水換えの際は水道ホースから直注水で底床を掘り起こす勢いでジャブジャブと全換水を行っていたのですが、そんな水換方法でも意識としてあったのは、自然現象としての出水時の河床変動(礫移動や洗掘)を水道ホース注水によって再現するように心掛けたことでした。そんな水槽管理を行っていたある日、あまり正確な記憶を思い出せないのですが、上部ろ過のフィルター部分でシマドジョウの卵か稚魚を発見した、というような出来事だったと思います。
水換えで産卵や孵化が促される例は良く知られていると思いますので、水換によるpHの変化や上記のような底床の変化が、僕の水槽のヒガシシマドジョウには産卵にたまたま好都合だったのかもしれません。